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今日も晴れ [ひとりごと]

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いい眺めでした 一日お疲れ様でした的写真

予報は予報。昨日は夕方からずーっと晴れ。星がきれいに見える。
明るい金星。日没直後ならたぶん水星もあるはずなんだけど・・・足が速いから。
なかなかチャンスはありませんね。内惑星、特に水星の観望は。

最近「天文ガイド」を見てもワクワクしない、という話は前にもしてるけど、ホント、そう。
一番の原因は「デジタルカメラの性能向上」と「撮像・コンポジットソフトの過激なまでの進化」。
おまけにネット経由の「リモート観測・撮像」とくれば、何のために星を見るのか分からない。

そんな中、先日彗星を発見した70代の方は、茶畑の脇で昔ながらの方法で発見された。
ま、デジカメだったからこそ迅速に通報・確認・命名となったと言うことはあるけど、スゴイ。
新星もいくつも発見され、今回は彗星。コメットハンターという言葉を地で行く人。

憧れますよね。星や彗星に自分の名前が付く。小惑星などもし発見者が一人なら、自由に名付けられる。彗星は発見・中央局への通報が早い人(観測衛星なども)順で3人まで。時々観測衛星と人の名前が連なって、しかも国籍がみんなバラバラ、なんてこともよくあります。
憧れますね。星好きの人なら一度は「新星や彗星を発見したい」と思うでしょう。
大望遠鏡でギリギリ観測できる星に「有料で」名前をつけたり、勝手に「月面の土地」の所有権を売買したりする商売とは違う。夢とロマンです。

ところが・・・技術の進歩は恐ろしいもので、パロマー天文台で撮れた写真と遜色のないものがアマチュアでも撮れちゃう時代。カメラはスマホだったりする。ショックですね。
より大きな望遠鏡で、より暗い夜空を目指して。海外遠征する人とか、昔はいたんですが・・・。

双眼鏡で気軽に星空散歩、と洒落込んでも、その双眼鏡も滅茶苦茶進化してたり。
見劣りする我が機材。遠征できない仕事事情。日本有数の曇天日の多さ。おまけにジェット気流の通り道で星像が安定しない。ふう・・・
雑誌のすばらしい写真も、最初は「すごいな!」って思うけど、数秒後には「いいなあ・・・」「ここじゃ無理だよなあ」「遠征いけないしなあ」とネガティブ・モードに入ってしまう。
機材も高い。フィルター1枚7万円とか。冷却CCDカメラが58万円とか。買えません。
天文小僧は「得度」することなく、小僧のまま終わりそうです。

今夜も晴れ。きっときれいな星空でしょう。



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