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虹を見たかい? [ひとりごと]

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道を曲がると 何の前触れもなく 空に架かる虹

皆是真実・・・虹の意味の一つ。古代から、虹は「ウソをついていないこと」を表すと言われる。
病院へ急ぐ道。ということは、ようやく今日の病院で「病気の正体」が分かるんだろうな。
そう思い直し、車を駆る。

中に入るとおじいちゃん、おばあちゃんがあふれかえるほど。病院間違えた?
実はこの前日にも来てる。その時は「ガラガラ」。受付さんが「今日、女の先生休みなの」と。
大きめの病院から逆送致・・・いや、「逆紹介状」で来たのはいいけど、不在なら明日来よう、と。

この辺では珍しい「呼吸器内科」のスペシャリスト。訊けば車で2時間かけて通院する人も。
なら、この「2年間も続く咳」にも決着がつくでしょう。
受付さんが、怖いことを。「先生、新患さんは2時間ぐらい時間かけるから」と。長期戦に?

看護師さんに話を聞かれる。紹介状があるから病状はさておき、「親の代からの家族構成」・・・?
社会で習った「家系図」みたいなものを書いていく。性別、アレルギーの有無、病気の有無。
微に入り細にわたり、こまかく。すごいな・・・

トイレ行ったり血を抜いたり。お薬手帳出して。そのへんは普通の病院。で、しばし待ってから診察室へ。

お願いしますと言って座ったら、机の上のカルテにはこまかい文字で1ページ分何やら書き込まれている。目がおじいちゃんなのでよく見えないが、家族構成の図もある。お薬手帳から服用している薬を抜き書き。紹介状(書いてくれたのはかわいい若い先生だった)に赤線が引かれてある。
ものすごい情報量。何が始まるの?

そして、「よろしくお願いします。」と顔をちょっとこちらに向ける。
始まったのは・・・プロファイリング。経過、症状、病歴、投薬歴、家族状況すべてから、考えられる病名をいくつかピックアップしていく。こまかくカルテに記入。2ページ目も半分埋まっている。

「では、喉見ましょうか」と。そのあと何度も何度も聴診器を当てられ、メモされていく。
ドクターX?NHKで昔やってた番組。ほとんどそんな感じ。
それから呼吸器系の検査が5種類、レントゲン2枚。・・・濃密な時間。すでに1時間20分経過。

次の人に申し訳ない・・・けど、みんなこの「初診」を経験してるらしく、普通にしている。

検査結果が揃う。再び診察室に。色々あるけど、素人にも分かりやすい検査結果が一つ。
正常値の9倍、上限値の4倍近くの数値が検出された病気の正体。
チョイと重めの 喘息。これで病名確定。

ただ厄介なことが。服用している薬の中に、咳を促進させる薬剤が入ったものが一つ。喘息の対処薬として有名な吸入剤と、私の相性が悪い(吸うと肺にガラスが刺さってるような痛みが走る)。
と言うことで、いくつかの薬をお試し2週間。FBI並みのプロファイリングだった。

看護師さんが「お疲れ様でした」と小さな声で。受付さんが「疲れたでしょ」と笑顔で。
院長先生以外スタッフは皆さん女性。キャリアそれなりに長そうな方々。
テキパキと、女先生が動きやすいように振る舞っていた。すごいな。

2軒離れた薬局へ。処方箋出したら「長かったでしょ〜〜〜」と。有名なんだ。
ここ、実は通っていた後輩君の病院のとなりにある薬局。なので、委細説明する羽目に。
「病名分かってよかったですね」ええ、人にうつす病気じゃないんで安心しました。

外は真っ暗。虹は消えた。でもあの虹の言うとおり、いい先生に出会えた気がする。
急に好転はしないだろうけど、まあ、気長に服薬しましょう。
それにしても、そんないい先生が地元にいたとは・・・ビックリでした。

咳がすごいので、内臓の筋肉が「つる」事がよくある。少し鍛えないと。


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okkun

いやしかし..その病院,良心的すぎて潰れませんか? すごい診察とは思うのですが.
by okkun (2021-10-25 00:21) 

ジェイク(JIQ)

okkunさま!おはようございます。
確かに。そう思いました。ここ「知る人ぞ知る、穴場の」病院、「マニアックな診断」、「原因不明ならこの病院へ」と言われていると聞きました。でも地元では、あまり知られてないんですよね・・・。上の話も、隣町の友人から教えてもらいました。
まさに 灯台もと暗し ?診療点数は結構取ってましたので(笑)、経営的には平気なのかなあ?
by ジェイク(JIQ) (2021-10-26 10:00) 

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