なつかしい

空きテナントになってから、どれくらい経ったろう？
最近空気の入れ換えが行われ、業者さんも出入りしてる。
新規開店？それとも、ビルの取り壊し？

銀行経由郵便局の帰り道、コンビニに寄り道。
フッと、懐かしい匂い。乾いた空気とコンクリート。あ、1月の東京だ。
といっても住んでいた八王子ではなく、中古カメラ屋さんに行くために降りた中野駅前の匂い。

かなり限定的だけど、この日のことは何故かよく覚えていて。
晴れて、乾いて、寒くて。雪国の人間としては「冬＝雪」という体のリズムがあるため、東京の冬が苦手だった。
でもこのときは何故か、これが冬の匂いだなと感じることができた。

においの記憶って案外深く残っていて、時々とんでもない事を思い出すこともある。
思い出す人が元気だったりもういなかったり。それぞれがぞれぞれの。
どうしてるかなあ、どうしてたかなあと思いを巡らすのも季節の変わり目だからかも。

月初。笑えるくらい忙しい。