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密を避けて [ひとりごと]

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目視確認 安全第一 密回避

熱海の捜索、復旧がスムーズに進むことを祈ります。

次男君最後の「学祭」が行われる。昨年は「生徒以外校内立ち入り禁止」という措置。展示やイベントの模様はDVDにて配布、という対応だった。昨年・今年の「体育祭」も同様、DVD配布だった。
今年、最後の年だしなあ・・・ダメっぽいね、と家人と話をしていたところ、なんと「3年生家族、ひと家族2名のみ入場可能」との特措。コピーができない「氏名記入用紙2名分」が家に届き、厳重だけど、この状態の中で見られることに感謝。

注意項目が多い。来校1時間前までに発熱があった場合は来校自体NG。マスク・手指消毒は当然のことで氏名記入用紙を持参の上、人体確認してサーモセンサーの前を通過して初めて廊下にすすめる。万が一にもクラスター発生ということになれば他の学校やイベントにも迷惑がかかる。こっちも前日は早く寝て、体調を万全に整えての出動。何とか検問はクリアして、各種イベントをのぞく。

毎回必ず行くのが「文藝部」の展示。廊下には学生から応募した俳句、3行ラブレターなど秀作がてんこ盛り。また部誌を必ず購入。オフィシャル版(本名で執筆)と本音版(ペンネームで執筆)の2種類があって、毎回「本音版」を3冊買う。部費の足しにしてください。でも中身も充実して面白い。

次は「写真部」。OBとしては後輩たちの成長が楽しみ。今年は・・・みんな、どうした!という感じ。長男君の時は地元のカメラマンさんが顧問として指導に当たっていたけど、今はそういう人がいない。ピントとか構図とか、その前に「何を撮りたかったんだろう?」という部分で引っかかる。タイトルを見てもどうかなあ・・・というものも。もっと撮りたいものを大胆に撮ればいいのに、と思ってしまう。せっかくの情熱が、どうも型にはまったSNS風情に見えてしまう。インスタならOKだろうけど。

一瞬クッキング同好会に立ち寄り、(ベイクド)チーズケーキの「切れ端」(300円)と冷たいコーヒー大(300円)を。朝ご飯にする。無論飲食スペースなし。自己責任で。窓の近くでパクパクと。

書道部の「パフォーマンス」の時間には間に合わなかったけど、終わった直後の部員さんたちとすれ違う。美しい白い肌に、飛び散った墨・・・和装女子のなんと美しいことか。フォトジェニックすぎるんだけど、オジサンがシャッターを切る勇気もなく、近くには写真部もいない(!なんて日だ)。鑑賞だけにとどめる。作品は体育館に。すばらしい。自分の背丈ほどの筆で認めた「宿命」の文字。たぶん髭ダンの歌の一節。勢いがスゴイ。セイシュン、生きてます!という感じ。

第一体育館では応援団の演舞。うちの高校は早稲田の応援団の流れをくんでいる。校歌の作曲家が「早稲田!早稲田!」で有名な人。作詞は偉大なる土井晩翠先生。偉大すぎて終戦後、GHQの指示により4番まであった校歌の3番が歌えなくなった。帝国(軍国)主義の象徴と見なされる。校章からも刀が抹消される。一応歴史ある学校。
応援団は来年、団始まって以来の「女性団長」が誕生する。

演舞を見ながら「本当、怖かったよなあ・・・応援団」と思い出す。写真部の部室の隣が応援団だったので、暗室でプリントしてると太鼓の音で現像液が揺れ印画紙がいい感じに仕上がった。
団長にもかわいがってもらい、卒業前に「非公式卒業写真」のカメラマンを頼まれたり。(煙草片手に)ポーズを決めて。楽しかった。

そんな思い出に浸っているうちに、次男君登場の「歌合戦」が始まった。いいねえ。

本人の歌を聴いたあと、校内を(怪しまれない程度に)ふらふらと。各クラスともに創意工夫がスゴイ。各クラスごとに「換気の時間」もきちんと決められている。これもすばらしい。

卒業すれば、もう来ることもないな。ちょっと寂しい。

あの日に帰れる場所。



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