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IT立国 [ひとりごと]

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補修済み 未交換

某国年金機構から「各種手続きを電子化してください」との電話があったのは6月。うちは「e-Gov(電子政府)」に登録してから7年目。「手続き、やってますけど?」と言うと、「でも直近の手続きが・・・あ、そうですね。電子決済されてます。これからも・・・」という途中で電話を置く。
ちゃんと調べてから電話しろ。ちょっとカチンとくる。

で、昨日は人の給料からどれだけ税金を絞れるか、と言う基礎資料を提出する初日。無論電子申請・・・なんだけど、1カ所、入力すべき識別記号が分からない。近くの事務所に電話し、たらい回しの上「こちらではお教えできません」と断られる。しかも無下に。ひどいなあと思いながらこれかなと思う数字とアルファベットを入力して申請。申請は受け付けられ、その約7分後に「差し戻し」される。帰ってきた「公文書」にはゴチャゴチャ書いてるけど、要はその不明な部分がNGな為、センターのPCが判別できず精査されないまま拒否された模様。

こうなれば・・・プリントアウト&郵送。一番確実。一応、事の顛末も書いて。「電子申請を推進するなら、きちんとした対応を願いたい。教えられないというのなら申請できない。猛省を」と添える。
・・・怒った地元の事務所が監査に入るかもね(笑)。来てもいいよ。何もないから。

電子立国、IT立国というのなら、まずは公僕に使い方と説明の仕方をちゃんと躾けてください。

そんなこんなで腹立たしい。まあ、どうでもいいけど。もう郵送しちゃったし。

万物は流転する(パンタ・レイ)。さっきいきなり思い出した、ギリシャ哲学のエラい人の言葉。
ゆく川の流れは絶えずして・・・と言った方もいらっしゃいますね。
何を考えていたときに思い出したか、と言うと、お隣(中国)のことを考えていたとき。本当に、ふと思い出した。学生時代(30年前)、いや、高校以前の話かなあ?万里の長城やその悠久な歴史、自転車の洪水、桂林の奇景の映像なんかを見ながら「彼の国に行ってみたい」と思った。友人のお父さん(地方公務員。今思えばアンチ共産主義)に、「何故?中国に行きたいの??」と問われたときに「あの人々の流れの中に自分の身を置いてみたい。そこから何が見えるか、何を感じるか試してみたい」と答え、半分呆れられた。
憧れの地も、今は「絶対君主による暴政」の最中にある。香港は潰され、次は台湾を取り戻すと宣言している。ほんの数年、人々がちょっと見ない隙に、権力者はその本性を現した、という感じ。
もう、憧れた頃の中国は、ない。長男君を助けてくれた中国の人はいっぱいいるけど、国という視点で見れば・・・大きく変貌を遂げた。たぶんアメリカも、この国も、流転している。変化している。
それが道理なんだなと。

少し悲しくなった。

昔はよかったね、なんて年寄りの戯言だと思っていたが、もう自分もその領域にいるんだと痛感。
パンタ・レイかあ・・・そうだよね。と、一人ぼんやりと。
流転の先が流浪なら困るが、繁栄に続きそうもない。独裁と孤立。覇権主義。
イデオロギー云々ではなく、プーさんの胸三寸。

四千年の歴史の中では、こんな時代もあるのかも知れない。

すべては変化するんだよな。本当。時代も国も。そして人も。


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