お詫び旅 [てくてくと]
事務方の仕事として、「お客様へのお詫び」がある。
同僚が事故を起こした場合、保険（事故）担当の私が一番に相手方に謝罪に行き、保険会社に引き継ぐ。
状況にもよるけど、ここで大きなトラブルがなければ事故処理はスムーズに行く。
もちろん「平謝り」が基本。時々意地悪な、事故慣れしている人や会社に出会うけど、別に選んでそんな人にぶつかった訳じゃないので仕方ない。要は「あなたの主張は保険会社の約款の範囲内ですべて対応 は します」という意思表示。さらに言っちゃえば、「無茶ぶりや法外なことはしませんよ」と強く意思表示してくる。
しかも事故当日に。一日経てば「知恵を授ける輩」や、「修理工場と結託する人（町工場に多し。ディーラーは基本やらない）」が出てくるので時間勝負。
続く時は続くもので、28日、30日と事故があった。28日は順調に、しかも「お褒めのお言葉」までいただけたのだが、昨日は最悪・・・。「大阪本社」の運送屋さんの支店は本当に怖い（関西圏の方、スミマセン。でも事実です）。何度かやりとりしてるけど、あの意地の悪さは・・・。昨日の事故がまさにそれ。いじられてきました。
出来ないことは出来ないけど、多分「サイドミラー」1枚（5;000～45,000円）に20～30万の請求書が来そうな感じ。こっちが悪いから仕方ないけど。
まあ、日中に外出できるので「撮影タイム」をもらったと思って我慢する。これが一番のストレス回避法です。
石 緑 黒 [てくてくと]
京の小径をてくてくと。
京都に行ってきましたとお客さんに話したら、「舞妓さんって普通に歩いてるの？」という質問になり、あいにく答えを持っていなかったので「会える会えないは時の運ですかね」と答える。
それもそうか・・・そうですね・・・
大阪の人がヒョウ柄の服を着て歩きながらたこ焼きを食べるシーンを思い浮かべてしまう「イメージ」を地方の僕なんかが持ち合わすぐらいの「貧困な想像力」の賜？なのか。どうしても京の街は日本文化と一見さんお断りの排他的な二面しか思い浮かばなかった。
街の中を小川が流れる。石橋が、石畳が迎えてくれる。
雨で濡れているので「滑るかな？」と心配したけど、案外歩きやすかった。
水辺に柳。ドジョウは見つけられませんでしたが、この写真を撮った直後「カモ」が流れていきました・・・カモの川流れとはこのことかとびっくり。
それにしても、この時期の新緑は、特に柳の緑は目に優しい。心穏やかに、ゆっくりとできる。
瓦に黒塀、黒塗りの高級自転車。それに白。高貴な、また伝統的なモノトーン。
たぶんハッセルを持って行ったら、6枚玉にトライX、D76 1：1 22度で・・・。ハイライトを飛ばさず、ダークネスを潰さず。下手をすればどっちつかずのハーフトーン写真の出来上がりになるかも。
何となくそんなことを思い浮かべる自分を裏切るように、何の変哲もないカメラとレンズでデジタル写真を作り上げる。
ここは道が細く、曲がり角の途中でもあるため車が邪魔そうに僕の脇をすり抜ける。
「粋じゃないねえ」なんて知ったかぶりで悪態の一つでもついてみる。
クラクションに慌てて、道端に逃げる。
京の小径は、カメラマンのワンダーランド。すっかり気に入りました。
わずか1時間ぐらいの散策でしたが。
