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視線の先 [自然]

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ご主人がトラクターで代掻きをしている。見守る奥さん。農作業は夫婦二人三脚。

田んぼは刈り取りが終わった状態で一冬超え、白鳥が北帰行のためのえさ場として使ったあとに、一度酸素と日光(燐分の合成)を入れるために「田起こし」(トラクターで土を30センチほどの深さで掘り起こす)をして、天気を見ながら田に水を入れ、一度目の代掻き(土と水を混ぜ合わせ、土塊を泥に戻す)をする。冷害対策の場合は、このあとにもう一度、深め(40センチぐらい)の代掻きを行い水が温む頃に田植えをする。
水の国のアジア・・・この作業が始まると、日本も稲作が盛んなアジアの一国であると言うことを強く実感する。何も変わらない、太古の昔から営々と引き継がれる稲作。農業は文化。英語に翻訳するまでもなく。

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その頃「苗」は?というと「育苗中」。昔は畑で、今は田植機を使うために育苗箱で気温30度ぐらいで育てられる。背の高さは「田植えする日」に合わせて。高すぎても低すぎてもダメ。このへんは農家さんの腕の見せどころ。
昔は「手植え」のお手伝いをしていたので、苗を一つかみ摘み取っては縄(稲)で結ぶ「苗取り(うちの田舎では 根っこ取り と言っていた)」の作業を田植えの前日にして、当日はこの苗を「植え手」に放る仕事があった。子供の私はこの「放る人(投げ手)」になり、植え手にうまく稲を渡す役だった。
「お~い。こっち~」という声のほうに、うまくキャッチできるように下手から投げるのが楽しい。

そんなのんびりとした風景は見なくなって久しいが、「八十八の手間かけて」出来上がる「米」は、やはり美味しい。
オバマさんがオレゴンで日本市場の閉鎖性を嘆いていたが、日本の食文化を尊重するように考えて欲しいものだ。中国の台頭も好きではないけど・・・複雑ぅ~

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