SSブログ

最新技術の功罪 [ひとりごと]

CA5D6178.jpg


先日新聞やテレビで報道されましたが、その実際の状況がこれ。さっき撮影してきました。

ノーベル賞を受賞したLED技術。数百万人の生活を変える代わりに、何人かの北国の人間を危険にさらす状況になっている。

自宅パソコンの脇には、昔懐かしい「アーム式電気スタンド」を置いている。昔は白熱灯しかないので傘もやけどするほど熱くなり、ちょっと手を温めたい時などは便利だった。
電球をLEDに替え使っている。全く熱くならない。ワット数が少なくても十分明るい。

電力を光に変える時、従来の電球では光の他に「熱」も発生していた。LEDは熱を発生させず効率よく光に変える。だから消費電力が少ない。

が、冬の「現場」では、それが「いいこと」ではないことが分かってきた。
今までの信号機は、吹雪いても(黄色部分をのぞき)発光時間が長い部分は雪が吹き付けても色ガラス自体が電球からの熱をもらって自然に溶けるようになっていた。ホワイトアウト以外は、信号機としての役目をしっかりと果たしてきた。

ところが・・・北国での「LED信号元年」といえる昨年の冬、今年の冬と「信号が見えず、歩行者と接触しそうになった」「赤だとは分からず、追突した」という事故が非常に多くなってきた。
報道はこの部分を、特に北海道をメインに取材・発表していた。

当地も地吹雪地帯なもので、信号に雪が着くなんて当たり前。今までは電球だったので問題はなかったのだが急激にLEDへの取り替えが進み、危険が顕在化してきた。
今日も写真撮影の際「押しボタン」を押して歩行者信号を青にした(自動車用信号は赤)のだが、ご覧の状態なので車2台が信号無視をして・・・見えないから仕方ない?・・・通り過ぎていった。歩行者もびっくりしていた。

適材適所という言葉がある。雪の降る可能性がほとんど無い地域であれば「省電力のLED信号機」への交換も「温暖化防止への取り組み」としては大事だと思うのだが、北国で雪が吹き付ける地域では従来の信号機でなければ危険きわまりない。
LEDフラット式の信号機の他に、立体的なクリアカバーをつけたタイプもあるのだが、着雪するのは一緒。
視野が狭くなる高齢ドライバーに、「交差するほうの信号を確認して」「歩行者用の信号も確認して」とお願いしても、事実上できないだろう。

消費電力は安全のためへの必要経費と割り切って、雪国には雪国の考え方、対応の仕方があってもいいと思う。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。