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墓参日和 [ひとりごと]

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久々に父の実家の墓参 終えたときに見えた青空と雲

小さい頃の記憶はわりかし正確で、そのくせ余計な部分は覚えてるのに大事なところは分からない。
父亡き後は来たことがないので、おそらく20〜40年ぶりの「父方の実家の墓参」。
分かっているのはお寺の場所。薄暗くて、大きな木の脇で手を合わせた記憶。

日曜午後、「出かけるんだよね」と外出(独りでね)を促され、さてどこに行こうかと考えた結果、墓参。
まあ、行けば何とかなるか・・・と思い出発。いい感じのドライブに。
ナビの画面をMAX「詳細」設定にして、お寺への接近を試みる。

この時点で分かったのは、1)お寺が大きくなってる(儲かってるんでしょうね) 2)墓が広がっている(同) 3)うっそうとした木々が、ない という3点。かなり心細い。
とりあえず本堂に行って、お寺の人にお墓の地図見せてもらえれば、と思って入った本堂はがらんどう。
みんな忙しいんでしょうね。

本堂で気づいたのは、大規模な増改築を行っただろうけど、昔の面影が若干残ってること。
今日は「地獄絵図」は出されていなかった。あった場所も明るい日が差す感じに変わってる。
本堂脇の各檀家の小さな仏壇のアパート。ああ、これは移動されたんだな・・・と。

本堂出て、残った巨木を見上げる。2本しか残ってない。あとはお墓の波。こんなに増えたんだ。
鬼太郎の「妖怪アンテナ」さながら、自分の勘と記憶で波の中を泳ぐ。ふっと見つめたその先に、あった。ここだ。あ、おばさんが亡くなったときに墓石を新しく、大きくしたと言っていたような・・・。
裏に回って建立者確認。間違いない。おじさんの名前。脇を見るとおばさんの名前もある。
右隣の親族の墓(父方は家系が複雑なので・・・)は昔のまま。そうだそうだ、ここだ。

正直「見つけるのは無理かも」と思ったので、供物は何も持ってない。その分真心込めて手を合わせる。
ココロの中では、まずは自己紹介。XXの弟のXXの次男のXXです。ご無沙汰してスミマセン。供物もありませんが、安らかにお休みください。あ、もし父に会ったらよろしく伝えてください。お願いします。おばさん、おばあちゃん、私もすっかりおじさんになりました。・・・・・
ご近所さんにも「XXです。どうぞ安らかに」とご挨拶して、なんとなく任務終了。

実はここのお墓に来るのにはワケがあって・・・まあ、常識ではとても考えられないことなので割愛。
でもちゃんと場所が分かったと言うのも、向こうからはwelcomeだったんだろうなと解釈。
墓石たちの中で「目が合った」という感じで発見できたのもまあ、そういうことなのかと。

いい感じの 墓参日和 でありました。

帰り道、元同僚さんがマスターを務める喫茶店へ。ちゃっかりアイスコーヒーをごちそうになる。
あの日のお別れが正しかったのかどうかは自分の中でもまだ消化できてない。
もっとできること、やるべき事があったんじゃないか。再会してその思いを深くする。

父のふるさとは、居心地がいい。もう会うべき人もいないけど。

そんな日曜日。


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